家庭用オーブンレンジの予熱完了アラームが鳴った時点ではまだ設定温度に達していないという話を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。
その真相を調べるため、我が家のオーブンレンジの温度変化を測定してみました。
結論から言うと、予熱完了アラームが鳴った時点では設定温度に達していませんでした。
これはオーブンレンジの性能が悪いという意味ではなく、温度が上昇しすぎるのを防ぐためのオーブンレンジの性質と考えるのが正しいと思います。
オーブンレンジの性質を正しく知って、お菓子作りに活かしていきましょう。
それでは測定の結果をどうぞ。
オーブンレンジ予熱中(160℃)の温度変化
オーブンレンジはかなり古い機種シャープウォーターオーブン30L ヘルシオ AX-GA1(※生産終了)ですので、参考程度に見てください。
160℃で予熱した実際の測定結果がこちらのグラフ。
予熱完了のアラームが鳴ったのは予熱開始から8分です。
たしかに予熱開始から8分後にかけて一気に温度が上昇していますが、その時点の庫内温度は143℃でした。
設定した160℃との差は17℃。
その後ゆっくりと温度が上昇し、設定温度である160℃を超えたのは予熱開始から24分後です。
予熱完了アラームが鳴ってすぐに調理を開始したとすると、入れた材料によって庫内温度は更に下がりますのでかなり低い温度で調理することになります。
仮にスポンジケーキを低い温度で加熱した場合「膨らみが悪い」「乾燥する」などの原因となるので、早めに予熱を開始して庫内温度を安定させておくのは大事ですね。
設定温度との誤差を少なくするもう一つの方法
設定温度との差を少なくするもう一つの方法は予熱の設定時のみ10℃温度を高めに設定するという方法です。
予熱完了の温度が10℃ぐらい低めになることがわかっているのならはじめから設定温度を10℃高めにしておこうという考え方です。
スポンジ生地やクッキーをオーブンに入れるときに設定温度を元に戻すことを忘れなければ、予熱時間も短縮できる良い方法ですね。
まとめ
今回、予熱中のオーブンレンジの温度変化について調べたところ、予熱完了アラームが鳴った時点では設定温度よりも17℃低い温度でした。
この前と同じ焼き時間なのになぜか焼けていない。焼き色が毎回違う。といったお悩みがある方は、オーブンの予熱時間を長めにとることで解消出来るかもしれません。