共立て法(ともだてほう)でココアスポンジケーキを6号の型で焼く方法が知りたい!
ココアスポンジケーキのレシピならまかせて~
このブログでは、2021年で創業30周年を迎える魔法洋菓子店ソルシエのレシピをご自宅用にアレンジしてご紹介しています。
初めてでも美味しく作れることを目標に書いていきますので是非チャレンジしてみてください。
今回ご紹介するのは共立て法で作る6号サイズのココアスポンジケーキのレシピです。
共立て法(ともだてほう)ってなに?
共立て法は、卵の卵黄と卵白を一緒(共)に泡立てるスポンジケーキの作り方です。
共立て法とは逆に、卵黄と卵白を別々に泡立てるのが別立て法です。
全く同じ材料で作ったとしても、作り方が違えば食感や風味まで変わってきます。
また、もう一つ大きな違いは共立て法は「電動ミキサー」が必須という点。
手でホイッパーを使って作ることも出来なくはないですが、混ぜる時間が長いのでかなり大変です。
電動ミキサーをお持ちで無い方は別立て法で作ることをおすすめします。
共立て法と別立て法の違いについてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ。
普通のスポンジケーキとココアスポンジケーキの作り方の違い
通常のスポンジケーキとの差は、小麦粉の一部がココアに置き換わるという点だけです。
ただ、脂分を含むココアには泡を消す作用があるので通常のスポンジケーキよりもやや膨らみが悪くなる場合があります。
ですが、手順通りに泡立てれば、初めてでもふわふわのココアスポンジを作ることができますのでご安心ください。
ココアスポンジケーキの大きさは6号サイズ、直径18cm、6~8人分
この記事で作るココアスポンジケーキは6号サイズです。
号数からケーキ直径を計算するには、号数を昔の長さの単位である寸(約3cm)に読みかえます。
つまり、6号サイズのスポンジケーキなら
6(号) × 3cm(1寸) = 直径18cm
となります。※ケーキ型によっては誤差あり
切り分ける目安としては6~8人で分けるのにぴったりな大きさ。
では、さっそく作っていこう!
必要な道具と材料
必要な道具
共立て法でココアスポンジケーキを作るために必要な道具がこちら。
- オーブン
- 大きめのボウル ※直径20~30cm
- フライパンまたはお鍋(湯煎用)
- 温度計
- はかり
- フルイ もしくは ザル
- スパチュラ(ゴムベラ)
- ケーキ型6号(直径18cm)
- 泡立て器
- 電動ミキサー
- クッキングシート(40cm程度)
温度計がないときは、手の感覚でもOK
でも、電動ミキサーは必須!
必要な材料
共立て法でココアスポンジケーキを作るために必要な材料がこちら。
材料名 | 分量 |
---|---|
卵(全卵) | 168 g ※卵約3個分 |
上白糖 | 93 g |
薄力粉 | 64 g |
バター | 17 g |
はちみつ | 12 g |
ココア | 9 g |
作業に入る前に、材料を軽量してボウルやお皿に取り分けておこう
作業の流れ
作業工程は以下の3ステップ。
- ケーキ型にクッキングシートを敷く
- 生地を作る
- 卵液生地(卵+砂糖+はちみつ)を合わせてホイッパーで軽く混ぜる
- 卵液生地を湯煎で40度まで温める
- 160℃でオーブンの予熱を開始
- 卵液生地を泡立てる(高速6分→中速6分)
- 泡立てた卵液生地に薄力粉とココアを混ぜ合わせる
- 卵液生地に溶かしバターを混ぜ合わせる
- 生地を型に流しオーブンで焼く
- 全てを合わせた生地をケーキ型に流し込む
- オーブンで焼く
さっそく作っていこう!
ココアスポンジケーキの作り方
ステップ1 ケーキ型にクッキングシートを敷く
写真のように、ケーキ型にクッキングシートを敷きます。
クッキングシートの加工の仕方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
ステップ2 生地を作る
生地を作る(1/6) 卵液生地(卵+砂糖+はちみつ)を合わせてホイッパーで軽く混ぜる
大きめのボウルに卵液生地の材料(卵+砂糖+はちみつ)を合わせたらすぐにホイッパーで軽く混ぜます。
卵に砂糖を入れてそのままにしておくと、卵と砂糖が触れている部分がダマになるので注意しよう
生地を作る(2/6) 卵液生地(卵+砂糖+はちみつ)を湯煎で約40度まで温める
卵液生地を泡立て器でかき混ぜながら約40℃になるまで湯煎します。
急激に温度があがらないよう、沸騰する少し手前の温度(80℃以下)でかき混ぜながら湯煎しましょう。
卵を温め終わったら、湯煎のお湯にバターを浸けておきます。
生地を作る(3/6) 160℃でオーブンの予熱を開始
設定温度160℃でオーブンの予熱を開始します。
操作方法はオーブンの種類によって様々ですが、下のような流れになります。
この時点で予熱を開始すると、かなり早めに予熱が完了することになりますが、早めに予熱を終えることでオーブン内の温度が安定します。
予熱完了アラームが鳴った時点では設定温度に達していないことが多く、それが原因で膨らみが悪くなることもあります。
実際のオーブン内温度の変化を測った下の記事では、我が家のオーブンレンジは、予熱完了アラームが鳴った時点で143℃でした。笑
生地を作る(4/6) 卵液生地を泡立てる(高速6分→中速6分)
温めた卵液生地をハンドミキサーで泡立てていきます。
少し温度が下がってても気にしなくて大丈夫
まずは高速(5段階なら5の速さ)で6分泡立てて生地の中にシャボン玉のような大きな泡をたくさん作ります。
その後、中速度(5段階なら3の速さ)に切り替えて更に6分泡立てると洗顔フォームのようなきめ細かい泡になります。
近くでみると、中速で6分混ぜた後の方が泡が細かく泡の大きさも整っているのがわかりますね。
下の写真のように、垂らした生地の形がしっかりと残ればばっちりです。
泡立て不足かな・・・?と思ったら中速で1~2分追加で混ぜてください。
泡立て不足かな?と思ったら、中速で更に1~2分混ぜてみてね
ここからは、形成した泡をどれだけ残してオーブンまでたどり着けるかがポイントになります。
生地を作る(5/6) 泡立てた卵液生地に薄力粉とココアを混ぜ合わせる
薄力粉とココアを粉ふるい(またはザル)でふるいながらサラサラと投入します。
薄力粉とココアを投入したら、ゴムベラでJの字を描きながら混ぜます。
具体的には、まず、縦に切るようにゴムベラを入れて
ボウルを90度反時計回りに回しながら、ボウルの側面をなぞってから生地を返すようにします
そのまま、同じような動きで粉が見えなくなるまで混ぜ続けます。
生地を作る(6/6) 卵液生地に溶かしバターを混ぜ合わせる
お湯に付けて溶かしたバターに、卵液生地を少し加えて混ぜます。
こうすることで、溶かしバターが卵液生地に馴染みやすくなり、かき混ぜる回数が減らせます。
このとき加える生地のことを犠牲生地と呼ぶよ
卵液生地に溶かしバターを混ぜる
溶かしバターを加えるときは、ヘラで一度受け止め全体にまわしかけるような感じで。
10回程度、ゆっくりと混ぜて完成です。混ぜ方は先程と同じJの字で。
ステップ3 生地を焼く
生地を焼く(1/2) 合わせた生地をケーキ型に流し込む
クッキングシートをセットしたケーキ型に、全てを合わせた生地を流し込みます。
生地を焼く(2/2) オーブンで焼く
生地をオーブンに入れて30分間焼いていきます。
生地が膨らんでいる途中でオーブンを開けると泡が縮んでしまい、その後膨らまなくなるので30分間は開けずに待ちましょう。
30分経ったら焼け具合チェック
爪楊枝などで生地の中央付近を刺して生地がついてこなければOKです。
生地がついてくるようなら、追加で2分程焼いてから再度焼け具合をチェックしてみてください。
焼けたら、オーブンから取り出して20㎝程度の高さから型ごと落とし、蒸気を抜いて沈みを安定させます。
手で触れるぐらいまで冷ましたら、金網などにスポンジケーキを型ごとひっくり返して置き、ケーキ型をゆっくりと持ち上げて外します。
スポンジケーキを再度ひっくり返してクッキングシートをはがせば、スポンジケーキの出来上がり!
ラップに包んで冷蔵庫に1時間~1日寝かせると、更にしっとり美味しくいただけます。
1~2日以内にお召し上がりの場合はこのまま冷蔵庫へ。
3日以上保存する場合は冷凍保存がおすすめです。
スポンジケーキを保存するときの注意点についてはこちらの記事をご覧ください。
まとめ
今回は、共立て法で作る6号サイズのココアスポンジケーキのレシピをご紹介しました。
ふわふわに美味しく仕上げることが出来ましたか?
作ってみた感想やわかりにくかった点などがあれば、お気軽にコメントをお願いします。
今後も洋菓子レシピをどんどん公開していく予定ですので、リクエストも是非コメント欄にお寄せください。
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