ケーキ作りの基本となるスポンジケーキ。
作り方やケーキ型のサイズに合わせてレシピを探すのは大変ですよね。
この記事では、魔法洋菓子店ソルシエのパティシエおすすめ配合のスポンジレシピを全製法、全サイズまとめてご紹介します。
レシピをご紹介する前に、あなたにぴったりのレシピを見つけるための豆知識を3つお伝えします。
レシピだけ見たい方は読み飛ばして下さいね。
豆知識① 共立て法と別立て法
スポンジケーキの作り方には共立て法と別立て法があります。
共立て法で作ったスポンジをジェノワーズ、別立て法で作ったスポンジをビスキュイと呼び分けたりもします。
口溶けを重視するなら共立て法(ジェノワーズ)がおすすめですが、電動ミキサーがない場合は比較的泡立てやすい別立て法(ビスキュイ)で作ることをおすすめします。
別立て法で作ったスポンジケーキも、シロップを多めに塗ることで口溶けの良いケーキに仕上げることが出来ます。
共立て法と別立て法のどちらを選ぶべきか、それぞれのメリット・デメリットを写真付きでさらに詳しく知りたい方は、以下の記事で徹底比較しています。

豆知識② 号数の3倍がスポンジケーキの直径(cm)
ケーキ屋さんでよく使われる号という単位。
号は、日本の製菓業界で昔から使われている大きさを表す単位です。
ここでは、号数を3倍するとスポンジケーキの直径サイズになることだけ覚えておいてください。
※例)5号サイズなら5✕3 = 直径15cm となります
各号数のお召し上がり人数の目安は以下を参考にしてください。
- 3号(直径9cm) ⋯ 1~2人分
- 4号(直径12cm) ⋯ 2~4人分
- 5号(直径15cm) ⋯ 4~6人分
- 6号(直径18cm) ⋯ 6~8人分
- 7号(直径21cm) ⋯ 8~10人分
- 8号(直径24cm) ⋯ 10~12人分
豆知識③ スポンジケーキの材料選び
最後の豆知識は、スポンジケーキの材料についてです。
主な材料である小麦粉、卵、バター(油脂)。これらの材料をほんの少し変えるだけで、ぐっとプロの味に近づけることができます。
ここでお伝えすると長くなるので、こちらの記事におすすめのケーキ材料をまとめました。
スーパーなどでも手に入れやすい材料を中心に紹介しています。

まずは、シンプルな材料で作る基本のスポンジケーキのレシピをご紹介します。
基本のスポンジケーキの材料【共立て・別立て共通】
共立て法でも別立て法でも、材料は基本的に同じです。
サイズは3号(9cm)~8号(24cm)までご用意しましたので、お手元のケーキ型のサイズに合ったものをお選びください。
材料名 | 量 | 説明 |
---|---|---|
全卵 | 36 g | Mサイズ卵2/3個 |
砂糖 | 21 g | 上白糖でもグラニュー糖でも可 |
薄力粉 | 18 g | |
バター | 4 g | サラダ油、太白ごま油に置き換え可 |
牛乳 | 1 g | 無くても可(あれば乳糖の働きで焼き色が安定) |
はちみつ | 2 g | 無くても可(あれば果糖の働きで保湿力UP) |
材料名 | 量 | 説明 |
---|---|---|
全卵 | 64 g | Mサイズ卵1と1/3個 |
砂糖 | 36 g | 上白糖でもグラニュー糖でも可 |
薄力粉 | 32 g | |
バター | 8 g | サラダ油、太白ごま油に置き換え可 |
牛乳 | 2 g | 無くても可(あれば乳糖の働きで焼き色が安定) |
はちみつ | 3 g | 無くても可(あれば果糖の働きで保湿力UP) |
材料名 | 量 | 説明 |
---|---|---|
全卵 | 100 g | Mサイズ卵2個 |
砂糖 | 57 g | 上白糖でもグラニュー糖でも可 |
薄力粉 | 50 g | |
バター | 12 g | サラダ油、太白ごま油に置き換え可 |
牛乳 | 4 g | 無くても可(あれば乳糖の働きで焼き色が安定) |
はちみつ | 5 g | 無くても可(あれば果糖の働きで保湿力UP) |
材料名 | 量 | 説明 |
---|---|---|
全卵 | 144 g | Mサイズ卵3個 |
砂糖 | 82 g | 上白糖でもグラニュー糖でも可 |
薄力粉 | 72 g | |
バター | 17 g | サラダ油、太白ごま油に置き換え可 |
牛乳 | 6 g | 無くても可(あれば乳糖の働きで焼き色が安定) |
はちみつ | 7 g | 無くても可(あれば果糖の働きで保湿力UP) |
材料名 | 量 | 説明 |
---|---|---|
全卵 | 196 g | Mサイズ卵4個 |
砂糖 | 112 g | 上白糖でもグラニュー糖でも可 |
薄力粉 | 98 g | |
バター | 24 g | サラダ油、太白ごま油に置き換え可 |
牛乳 | 8 g | 無くても可(あれば乳糖の働きで焼き色が安定) |
はちみつ | 10 g | 無くても可(あれば果糖の働きで保湿力UP) |
材料名 | 量 | 説明 |
---|---|---|
全卵 | 256 g | Mサイズ卵5個 |
砂糖 | 146 g | 上白糖でもグラニュー糖でも可 |
薄力粉 | 128 g | |
バター | 31 g | サラダ油、太白ごま油に置き換え可 |
牛乳 | 10 g | 無くても可(あれば乳糖の働きで焼き色が安定) |
はちみつ | 13 g | 無くても可(あれば果糖の働きで保湿力UP) |
牛乳とハチミツには、どちらもスポンジのしっとり感をプラスする役割がありますが、なければ省略可能です。
スポンジケーキに入れる油脂には、バター、サラダ油、太白胡麻油など用いられますが、油脂ごとに以下のような違いがあります。
バター | 香りが良くしっとりとしたスポンジに仕上がる。 |
サラダ油 | ふわふわとスッキリとした味わいのスポンジに仕上がる。 |
太白胡麻油 | サラダ油とほぼ同じ食感で、サラダ油よりも香りが少ないので油の匂いが気になる方におすすめ。 |
共立て法ならではの「しっとり感」を強調させるならバター、別立て法ならではの「ふわふわ感」を強調させるならサラダ油もしくは太白胡麻油を採用してみるのもおすすめです。
共立て法(ジェノワーズ)での作り方 ※ミキサー必須
共立て法で作るスポンジケーキは、ほろほろと崩れやすくしっとりとした口溶けが特徴で、デコレーションケーキの土台にぴったりです。
作り方は全サイズ共通ですが、焼き時間がサイズにより異なりますのでサイズ別焼き時間を参考にしてください。
ケーキ型にクッキングシートをセットする。
薄力粉を紙などの上にふるっておく。
卵、砂糖、はちみつをボウルにいれ、湯煎で40℃に温め泡立てる(高速4分→中速8分)。
160℃でオーブンの予熱を開始する。
薄力粉を加えて粉が見えなくなるまで混ぜる。
溶かしたバターを加えて混ぜる。
生地をケーキ型に流し込み、予熱したオーブンに入れて25分~40分程焼く。
焼き上がったらケーキ型を約30cmの高さから落として衝撃を与える。
熱いうちにケーキ型からスポンジケーキを取り外して冷ます。
以下の記事では、共立て法での作り方を写真付きで詳しく解説しています。

別立て法(ビスキュイ)での作り方 ※ミキサーなしOK
別立て法で作るスポンジケーキはハンドミキサーなしでも作ることができ、共立て法に比べて失敗もしにくいので、初めて作る方やお子様とのお菓子作りにもオススメです。
作り方は全サイズ共通ですが、焼き時間がサイズにより異なりますのでサイズ別焼き時間を参考にしてください。
ケーキ型にクッキングシートをセットする。
薄力粉を紙などの上にふるっておく。
卵黄に砂糖の約1/3、サラダ油、牛乳を入れて少し白っぽくなるまで混ぜる。
卵白に残りの砂糖を入れ、ホイッパーで泡立てメレンゲを作る。
160℃でオーブンの予熱を開始する。
卵黄生地とメレンゲを混ぜ合わせる。
薄力粉を加えて粉が見えなくなるまで混ぜる。
生地をケーキ型に流し込み、予熱したオーブンに入れて25~40分程焼く。
焼き上がったらケーキ型を30cmの高さから落として衝撃を与える。
熱いうちにケーキ型からスポンジケーキを取り外して冷ます。
以下の記事では、別立て法での作り方を写真付きで詳しく解説しています。

焼き時間は、サイズだけでなくオーブンの種類によっても微妙に異なりますが、サイズ毎の平均的な焼き時間を下にまとめましたので、参考にしてみてください。
焼き上がったときに竹串や爪楊枝をスポンジケーキの中心あたりに刺し、生地がついていなければ焼けています。
焼きが足りなければ3分追加で焼くなどして調整しましょう。何回か焼いていると、ご自宅のオーブンに合った焼き時間がわかってくると思います。
- 3号(直径9cm) ⋯ 25分
- 4号(直径12cm) ⋯ 27分
- 5号(直径15cm) ⋯ 30分
- 6号(直径18cm) ⋯ 32分
- 7号(直径21cm) ⋯ 35分
- 8号(直径24cm) ⋯ 37分
スポンジケーキの保存方法
スポンジケーキは、正しく保存すれば冷凍で約1ヶ月保存することが出来ます。
詳しくは以下の記事で紹介していますので、ご覧ください。

この記事には、今後ココアスポンジやカラースポンジなど、様々なスポンジケーキを追記予定です。
新しいレシピが公開される毎に、このページもレシピが充実していきますので、ぜひブックマークしてお待ち頂けますと幸いです。最後までご覧いただきありがとうございました。では、また次のレシピでお会いしましょう。